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第2回「IAHAIO(人と動物の関係に関する国際団体)白書」

当会副理事長 山﨑 恵子 (ペット研究会「互」主宰、IAHAIO 理事、白書作成委員 他)

補助犬3種

補助犬3種

 IAHAIOは1990年に設立された「人と動物の関係に関する国際団体」です。3年に一度国際学会を開催し、動物介在療法、教育現場の動物、補助動物、社会問題等々に関する専門的発表の場を提供してきました。その中で最近問題とされ始めたのは、人間の医療・福祉・教育など様々な目的に活用されている『動物の福祉』です。人間の生活の質の向上に役立ってもらうのであればまずは動物自体の福祉が守られなければならない、という基本的な考えをより多くの関係者に持ってもらうという目的で活動動物の福祉基準を明確にするための専門委員会を設置し1年以上にわたり話し合いを繰り返し、最終的にはその結果を白書という形にまとめました。

 補助犬に関しては一部言及されている個所もありますが、基本は訪問活動などに参加したり、教育の現場で使用されたりする動物を対象に書かれた文章です。しかし同団体においては、いずれは補助犬に関する文章も作成しようという意欲はあり、将来的にはそのようなものも公表されるでしょう。動物の福祉は決して無視をするべき事柄ではありませんが、今回いわゆる動物愛護団体ではないところからこのような白書が出たということには大きな意味があると思います。今や動物を活用する人々対動物愛護団体という構図は時代遅れとなりつつあります。動物で何かをしようとする当事者間で福祉が語られる時代の到来ともいえましょう。我が国の団体もその流れに遅れをとらぬよう精進していかなければなりません。 (第2回・理事通信)

参照)IAHAIOウェブサイト→ International Association of Human-Animal Interaction Organizations