ホーム > 犬と猫と人と新型コロナウィルス-テキスト

犬と猫と人と新型コロナウィルス-テキスト

※1 タイトル「犬と猫と人と…新型コロナウイルス」
あれから半年ver.

初版:3月12日

第14版:6月27日

文責:やました動物病院 獣医師 山下貴史

 

※2 タイトル「中国湖北省武漢市の保健機関から「原因不明の肺炎患者」の報告が初めてあったのは2019年12月18日―」

*香港の新聞では最初の症例は11月17日とも

もう半年も経つのかぁ…早いものだナ…2019年11月 中国武漢市で発生を確認

 

※3 タイトル「「原因不明の肺炎」の原因」
ウイルス名 SARS-CoV-2 (サーズコーヴィーツー) 日本名 新型コロナウイルス

感染症名 COVID-19(コヴィッドナインティーン) 日本名 新型コロナウイルス感染症

 

※4 タイトル「動物とコロナウイルスその1」
いろんな動物にそれぞれ存在する!

・SARS関連コロナウイルス(SARSr-CoV)
■SARSコロナウイルス(SARS-CoV):重症急性呼吸器症候群(SARS)の病原体
■2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)COVID-19の病原体 ←今回の新型コロナウイルスはココ

・MERSコロナウイルス(MERS-CoV):中東呼吸器症候群(MERS)の病原体

 

※5 タイトル「動物とコロナウイルスその2」

種特異性が高い
つまり 動物種を越えて他の動物種に感染することは、ほとんど無い

犬には犬の「犬コロナウイルス」→子犬の下痢(軽症)

猫には猫の「猫コロナウイルス」→子猫の下痢(軽症)、伝染性腹膜炎(重症)
あくまでもコレが基本!

 

※6 タイトル「動物種の壁を越えたコロナウイルスは?」
1100年代 SARS前
印象 動物←→人で感染できるコロナウイルスは基本的に無い
2002年11月 SARS
印象 動物←→人で感染できるコロナウイルスが出てきた(でも稀)
2019年12月 COVID-19
印象 新型コロナウイルスもミンク⇔人で感染&猫にも可能性?

 

 

※7 タイトル「SARS以降…動物種を超えて感染・発症・重篤化させるコロナウイルスが誕生している」
でも「種の壁は高い!」が基本

 

 

※8 タイトル「一方で新型コロナウイルスの広がり方」

接触 飛沫感染により人から人に感染するのが基本。

最近はマスクもいいっネ♪でも基本は手洗い!

 

※9 タイトル「基本は分かったから…」

犬と猫と新型コロナウイルスについて教えて!!

動物種という高い壁?

 

※10「ウイルスへの感受性~世界の研究から~」

【感受性が高そう】

フェレット、ゴールデンハムスター、猫

→・一緒に暮らして1~3日ほどで(呼吸器飛沫による)感染が起こるかも?

・若い猫の方が感受性が高いかも?

【高い可能性があるかも…?】

ラクダ、ウサギ、ウシ、ウマ、ヤギ

【可能性あるかも?(一応両方の意見あり)】

ブタ

【影響なさそう】

鶏、アヒル

【感受性が低そう】

 

※11 タイトル「猫と新型コロナウイルス」

・人→猫 感染:ある

年齢:あらゆる年齢(4~6歳)、実験室では子猫にも感染、感受性は若い方が高いかも

・猫→ほかの動物への伝播 感染:ほとんど起こらない

一応あるのは、猫⇔猫、猫→ミンク

ほとんどの猫は発症しない

・猫の発症

半数以下のみで発症?

経過…基本的に軽症どまり、みんな回復している

症状(5/9頭)

→呼吸器:くしゃみ・咳・呼吸困難

→消化器:嘔吐・下痢

→その他:めやに

→併存症のあった子:1/9頭

・猫→人 感染:今のところない

 

※12 タイトル「トラとライオンと新型コロナウイルス」

・人→トラ・ライオン 感染:ある (実際に、トラ5頭、ライオン3頭が感染、猫もトラもライオンも…ネコ科動物ですよ!)

・トラ・ライオン→人 感染:今のところない?

・トラ・ライオン→園内の他の動物への伝播 : ない

・トラたちとライオンたちの間における感染 : 不明 *今回は人からの感染

・ビミョーなケース

→インドのペンチ・トラ保護区のトラ10歳:高熱・肺炎あるけど毛球症の可能性?:アウトカム…死亡

・トラとライオンの発症

経過…基本的に軽症どまり…みんな回復している

症状(7/8頭)

→呼吸器:咳・呼吸のつらさ

→消化器:食欲不振

→併存症のあった子…0/8頭

※13 タイトル「犬と新型コロナウイルス」

・犬→人 感染:ある (濃厚接触)

年齢:2~17歳(症例数が少ないので傾向不明)、その他・短頭種は咳や食欲不振の傾向?

・犬→人 感染:今のところない

・犬→他の動物への伝播

起こっていない、実験からも起こりづらそう

・犬→犬 犬はほぼ発症しない (感染は世界で5頭ほど)

・犬の発症

ほとんど無症状

経過…基本的に軽症どまり…みんな回復している

症状(1/5頭?)

→呼吸器:くしゃみ・咳

→消化器:吐き気・食欲不振

→併存症のあった子→1/5頭

 

※14 タイトル「ミンクファームと新型コロナウイルス」

ミンクファームは公衆衛生のリスクに!?ウイルスを長期間にわたって循環維持

・猫or人から感染拡大?

猫7/24頭で抗体陽性 1頭でウイルス少量確認 *人になついていない猫たち

・ミンクの感染が確認されたファーム数

4月23日:2か所→6月6日:10か所 室内の環境中にもウイルスは存在(数週間?)

・ミンクの症状

→無症状~呼吸器疾患~死亡まで様々

→妊娠しているミンクは影響を受けやすい

→罹患率や死亡率はそんなに高くない模様

*ミンクファームの出産シーズン:4月中旬~5月中旬 ?子どもミンクの移行抗体が切れた後に問題?

*ミンクの中でウイルスは維持。便にもウイルス排泄。

・オランダではミンクの毛皮産業(140ファーム)の2024年廃止は決まっていた。世界第4位のミンク毛皮生産国(年間600万頭とも)

 

 

※15 タイトル「Q1、新型コロナウイルスって人から動物にうつるの?」

新型コロナ患者さん(人)と濃厚接触することで犬や猫に移うつることがあります。動物は人からうつされることがほとんどです。

・人→犬 濃厚接触で感染

・犬→人 知られていない

・人→猫 濃厚接触で感染

・猫→人 知られていない

・犬⇔犬 知られていない

・犬⇔猫 知られていない

・猫⇔猫 濃厚接触で感染

*ただし!世界で人は約1000慢人に感染したとされますが、動物たちで知られているのは犬:5頭、猫:30頭、トラやミンクなど、わずかな頭数だけです。(2020年6月27日時点)

 

※16 タイトル「Q2、新型コロナウイルスって動物たちに悪さするの?」
感染することは稀で…猫は半分くらいの子で風邪みたいな症状がでるかも。

犬は今のところ大丈夫そう(短頭種は咳とか食欲を少しだけ気をつけて!)

猫は自然感染してもみんな回復してるの

ミンク&フェレットも重症化しなさそう

 

※17 タイトル「Q3、新型コロナウイルスって動物から人にうつるの?」
猫・犬→人の感染は今のところ知られていません。

5月下旬にオランダのミンク農場ではじめて「動物⇔人」の感染が確認されました。

今でも、人→人感染による流行が基本です!ミンク農場のケースはかなり特殊と考えられます。一般的なご家庭で暮らす人と犬や猫にそのまま当てはめてよいのか?は、まだ不明…というか、ちょっと違う感じです。レアケースと受け止めつつ、注目だけしておけば良いでしょう!

 

※18 タイトル「動物たちからのお願い!…の代弁」
ずーっと仲良く暮らしたいから、ご家族(人)が感染しないように毎日を過ごしてください!

 

※19 タイトル「今、私たちにできること1」
基本!

・流水やアルコールでの手指衛生

・顔を極力触らない

・咳エチケット

・栄養・休養・睡眠

 

流行期の+α

・3密を避ける

・人ごみではマスクを着用

・人との距離は1.8~2m(ソーシャル・ディスタンシグ)

 

 

※20 タイトル「今、私たちにできること2」
〇猫

できれば室内のみの生活(完全室内)を!

 

〇犬

散歩はリードをつけて2mほどの距離を維持して、多くの犬や人が集まる場所は避けましょう

*この季節…熱中症にも十分気をつけてください!

 

※21 タイトル「今、私たちにできること3」
犬や猫を街で見かけたときには

いつものように(安心して)そーっとしておいてあげてください。

散歩してる犬

街で出会う猫

補助犬たち(お仕事してるワンコたちです!)

 

※22 タイトル「まとめ」

分かってきたこと

・動物たちの新型コロナウイルスに感染は、まず人が感染して、濃厚接触でうつされる…が基本。(動物たちから突然現れることはない!)

・動物から人にうつすことは考えづらい。

・動物たちはほぼ重症化しない。(軽症どまりで回復)

 

人(ご家族)が感染しなければ動物たちを守れます!!

 

以上

サイト内検索

カテゴリー検索

リンク

補助犬に関するFAQです

 

啓発資料 DVD・グッズをご活用ください

 

書籍・マニュアル

 

チャリティストア

 

心のバリアフリー教材