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-介助犬の頭数について【2023/11/02 更新】

 現在、全国で58頭の介助犬が実働しています(2023年10月1日 厚生労働省調べ)。
 下記の表や図は、厚生労働省の「ほじょ犬」サイトに掲載されているデータなどを基に集計し直したものです。

1.都道府県別実働頭数
 約75年の歴史のある盲導犬と比べ、介助犬は約30年と歴史が浅く、認知度も低く頭数も少ない状況です。2023年10月1日現在の実働頭数は、盲導犬の836頭に対して58頭と非常に少なく、認知度も低い状況です。
 介助犬が実働している都道府県は、表1のように23都道府県のみで、街で介助犬を見かける機会も少ないです。

表1.実働犬58頭の都道府県別分布(2023年10月1日現在)
北海道 1 北海道1 
東北 3 岩手2、宮城1
関東 29 東京13、神奈川6、埼玉4、千葉3、栃木1、群馬1、茨城1
甲信越 1 長野1
北陸 1 石川1
東海 5 愛知3、三重1、岐阜1
近畿 12 大阪6、京都3、兵庫2、奈良1
中国 4 岡山3、広島1
四国 2 徳島1、愛媛1
九州 0  

 

2.年度別の実働頭数・認定頭数・引退頭数
 訓練事業者の規模も盲導犬に較べて非常に脆弱な団体が多く、年間の育成頭数も盲導犬の100数十頭に対して10頭前後しかなく、ここ数年は実働頭数が減少しています。
 2022年度は、認定頭数が11頭、引退頭数が9頭と、実動頭数が2頭増加しました。

※2022年度末の認定頭数・実働数について
 前回(6月15日)のデータ更新以降に、2022年度の認定犬3頭が報告されたため、2022年度末の認定頭数と実働頭数が前回更新時よりもそれぞれ3頭増えています。


※年度末・実働頭数における、厚生労働省公表データと当会公表データの差違について
 厚生労働省では、年度末からある程度に経過した時点で、指定法人から提出された認定/取消報告によって実働頭数を集計しています。そのため、年度末に近い時期の認定/取消が、厚生労働省の集計よりも後に報告されることがあり、これらの頭数は翌年度の実働頭数に反映されます。
 当会では、年度ごとの認定/取消も把握するため、指定法人における認定/取消日を基に実働頭数を集計しています。
 これらのことから、両者のデータに若干の差違が生じています。



3.訓練事業者別・年度別の認定犬頭数
 第二種社会福祉事業の届出をしている介助犬訓練事業者は24団体(2022年8月1日現在)ありますが、具体的な訓練を行わないリハセンター系の指定法人4団体と2県に届出をしている2団体を考慮すると、実際の訓練事業者数は18団体です。
 しかし、過去10年間(2013年度以降)に認定介助犬を輩出できている団体は10団体しかなく、ここ5年間に認定介助犬を5頭(年平均1頭)以上輩出できている団体は4団体しかありません(背景塗りつぶし)。

表2.過去10年間(2013年度~2022年度)の訓練事業者別・年度別の認定犬頭数
補助犬法施行以降(2003年度~2022年度)の延認定頭数:198頭)
訓練事業者 延べ
認定
頭数
実働
頭数

2013

2014

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022
全国 198 60 13 9 6 5 14 4 9 13 11 11
団体A 60 15 2 1 2 3 3 2 2 1 4 2
団体B 24 6 2 1 1 0 2 0 0 2 2 0
団体C 23 6 2 1 0 2 3 0 2 0 0 2
団体D 20 6 2 1 0 0 1 0 3 3 0 1
団体E 18 6 1 3 2 0 1 0 1 2 1 2
団体F 22 11 1 1 0 0 1 0 0 4 4 3
団体G 6 2 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0
団体H 7 6 0 1 1 0 2 1 1 0 0 0
団体I 5 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1
団体J 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
団体K 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
その他 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

※その他は、解散や届出取消になった団体などで、2005年以降の認定犬は0頭です。

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