特定非営利活動法人 日本補助犬情報センター|身体障害者補助犬に関する情報提供、相談業務を行う学術団体です。

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盲導犬について

盲導犬 = 視覚障害者の安全で快適な歩行をサポートする犬です。

 全国で836頭の盲導犬が実働しています。(2023年3月31日 社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会・自立支援部会盲導犬委員会調べ)

 全国には31万人の視覚障害者がおられますが、その中で適応があり、盲導犬との生活を希望されるであろう人の数は、3,000人と言われています。

※盲導犬の詳しい頭数については、社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会・自立支援施設部会盲導犬委員会の「盲導犬訓練施設年次報告書(pdfファイル)」をご覧ください。

 そんな盲導犬が教えてくれるのは、実は、3つ。

  1.   曲がり角
  2.   段差
  3.   障害物

 この3つを立ち止まったり、避けて教えてくれることで、ユーザーである視覚障害者は、これらの情報をご自身で頭の中で組み合わせ、安全で快適な歩行を可能にしているのです。また、白か黄色のハーネス(胴輪)をつけています。

 視覚障害者は、ご自身の頭の中に【メンタルマップ】という地図を思い描いて、歩いておられます。例えば、「自分の家の玄関を出て右折」→「2本目の角を左折」→「3本目の大通りに出ると点字ブロックがあるから、それを辿りながら右折」→「50メートルほどで信号」→「信号を渡ったら直進30メートルで歩道橋があるので渡る」「渡り終えたら2本目の角を左折」→「20メートルほどで」目的地(駅等)に到着」 という感じです。

 盲導犬が居ると、これらの曲がり角・段差・障害物(点字ブロック上の放置自転車や駐車中の車など)を教えてくれ、安全に快適に歩く事ができます。そして、何より早いのです!よくユーザーさんから「見えていた時と同じスピードで、風を切って歩ける事が、何より嬉しい!」と聞いています。

 盲導犬に関しての誤解の中で、「信号の色を教えてくれるんでしょ?」という質問。そう思っている方、多いのでは?

 実は・・・盲導犬は信号の色は教えてくれません。 残念ながら、犬は人間のように沢山の色は見えません。ですので、犬は横断歩道の手前まで角や段差を教えてはくれますが、信号はわかりません。

 視覚障害者の方々は、白杖を使っていても、盲導犬と一緒に居ても、音を頼りに信号を渡らなければなりません。最近のハイブリットカーの静かさは、とても怖いと仰います。

 

 ですから、是非皆さんにお願いしたいのが、【横断歩道で視覚障害者(白杖or盲導犬)を見かけたら】…『青になりましたよ』とお声掛けください。それは、大きな安心・安全に繋がります!また、頭の中に地図が無いところでは、盲導犬が居ても、全く歩けません。盲導犬と一緒でも、迷っている様子や困った様子が見られましたら、是非、「何かお手伝いしましょうか?」とお声掛けください。

 もちろん、電気自動車やハイブリットカーの運転、アイドリングストップをされる場合等は、周囲の人に気を付けて運転しましょう!それは、視覚障害者だけでなく、高齢者・子ども・全ての人に対する思いやりの気持ちにつながると思います♪

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