ホーム > 補助犬について > -聴導犬の頭数について【2025/10/07更新】
現在、全国で52頭の聴導犬が実働しています(2025年10月1日 厚生労働省調べ)。
下記の表や図は、厚生労働省の「ほじょ犬」サイトに掲載されているデータなどを基に集計し直したものです。
約75年の歴史のある盲導犬と比べ、聴導犬は約45年と歴史が浅く、2025年10月1日現在の実働頭数は、盲導犬の768頭に対して52頭と非常に少なく、認知度も低い状況です。
聴導犬が実働している都道府県は、表1のように13都府県のみで、街で聴導犬を見かける機会も少ないです。
表1.実働犬52頭の都道府県別分布(2025年10月1日現在) | |
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北海道 0 | |
東北 0 | |
関東 26 | 東京14、神奈川9、埼玉1、千葉2 |
甲信越 4 | 新潟4 |
北陸 0 | |
東海 4 | 愛知2、静岡2 |
近畿 15 | 大阪7、滋賀4、和歌山2、京都1、奈良1 |
中国 0 | |
四国 3 | 愛媛3 |
九州 0 |
2024年度は、認定頭数が8頭、取消頭数が9頭と、実働頭数は1頭減の52頭でした。
訓練事業者の規模も盲導犬に較べて非常に脆弱な団体が多く、年間の認定頭数も盲導犬の100数十頭に対して、ここ数年は5頭前後と少なくなっています。
また、2019年からの平均認定頭数は5頭、平均取消頭数は8頭と、認定頭数が取消頭数を下回っていて、実働頭数は、2017年度の74頭をピークに減少が続いています。※2024年度末の認定頭数・実働数について
前回(2025年6月9日)のデータ更新以降に、2024年度の認定犬2頭、取消犬1頭が遅れて報告されました。そのため、「延べ認定頭数」「2024年度の認定頭数」は前回更新より2頭増え、「2024年度の取消頭数」は1頭増えています。また、2024年度の団体Eと団体Jの認定頭数がそれぞれ1頭ずつ増えています。
※年度末実働頭数における、厚生労働省公表データと当会公表データの差異について
・厚生労働省は、年度末から一定期間を経た時点で、指定法人から提出された認定/取消報告を基に実働頭数を集計しています。そのため、年度末に近い時期の認定/取消が厚労省集計の後に報告された場合、それらの頭数は翌年度の実働頭数に反映されます。
・当会は、年度ごとの認定/取消を正確に把握するため、指定法人の認定/取消日を基に実働頭数を集計しています。
・このような集計基準の違いにより、両者のデータには若干の差異が生じます
第二種社会福祉事業の届出をしている聴導犬訓練事業者は18団体(2025年6月現在)ありますが、認定のみを行う指定法人3団体と2県に届出をしている2団体を考慮すると、実際の訓練事業者数は13団体です。
しかし、過去10年間(2015年度以降)に認定聴導犬を輩出できている団体は9団体しかなく、ここ5年間に認定聴導犬を5頭(年平均1頭)以上輩出できている団体は2団体しかありません(緑色の背景塗りつぶし)。