ホーム > 補助犬について > -介助犬の頭数について【2025/06/09 更新】
.現在、全国で57頭の介助犬が実働しています(2025年4月1日)。
.下記の表や図は、厚生労働省の「ほじょ犬」サイトに掲載されているデータなどを基に集計し直したものです。
.約75年の歴史のある盲導犬と比べ、介助犬は約30年と歴史が浅く、認知度も低く頭数も少ない状況です。2025年4月1日現在の実働頭数は、盲導犬の768頭に対して57頭と非常に少なく、認知度も低い状況です。
.介助犬が実働している都道府県は、表1のように22都道府県のみで、街で介助犬を見かける機会も少ない状況です。
表1.実働犬57頭の都道府県別分布(2025年4月1日現在) | |
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北海道 0 | |
東北 4 | 岩手2、宮城1、秋田1 |
関東 27 | 東京13、神奈川6、千葉5、埼玉1、群馬1、茨城1 |
甲信越 0 | |
北陸 0 | |
東海 5 | 愛知3、静岡1、岐阜1 |
近畿 14 | 大阪6、兵庫4、京都2、奈良1、滋賀1 |
中国 4 | 岡山3、広島1 |
四国 2 | 徳島1、愛媛1 |
九州 1 | 福岡1 |
.2024年度は、認定頭数が3頭、引退頭数が9頭となり、実働頭数は前年より6頭減少して57頭となりました。認定頭数が過去最少だったこともあり、実働頭数が大きく減少しています。
.また、訓練事業者の多くは盲導犬に比べて規模が小さく脆弱で、年間の育成頭数も盲導犬の100数十頭に対して、わずか10頭前後にとどまっています。このため、実働頭数は2019年度以降、60頭前後で横ばいの状況が続いています。
※年度末・実働頭数における、厚生労働省公表データと当会公表データの差違について
.厚生労働省では、年度末からある程度に経過した時点で、指定法人から提出された認定/取消報告によって実働頭数を集計しています。そのため、年度末に近い時期の認定/取消が、厚生労働省の集計よりも後に報告されることがあり、これらの頭数は翌年度の実働頭数に反映されます。
.当会では、年度ごとの認定/取消も把握するため、指定法人における認定/取消日を基に実働頭数を集計しています。
.これらのことから、両者のデータに若干の差違が生じています。
.第二種社会福祉事業の届出をしている介助犬訓練事業者は25団体(2025年6月現在)ありますが、認定のみを行うリハセンター系の指定法人4団体と2県に届出をしている2団体、3県に届出をしている1団体を考慮すると、実際の訓練事業者数は17団体です。
.しかし、過去10年間(2015年度以降)に認定介助犬を輩出できている団体は10団体しかなく、ここ5年間に認定介助犬を5頭(年平均1頭)以上輩出できている団体は5団体しかありません(背景塗りつぶし)。