ホーム > UDアドバイザー通信 > 2024年の記事一覧
こんにちは!日本補助犬情報センター事務局です。
引き続き、当会でインターンをしてくれているたまちゃんからのレポートをお届けします。
第3弾では、イベント中に点字のワークショップを担当したときに感じたことを書いてくれました。
たまちゃんの体験記1はこちら
たまちゃんの体験記1.5はこちら
私が担当した点字で名刺を作成するワークショップについてご報告したいと思います。
イベントのワークショップに備え、点字をより簡単にわかりやすく打てるようガイド資料を作成しました。
点字を打つ際、迷わないよう打つ場所にあらかじめ色を塗り、その印を見ながら実際に打てるワークシートです。
六つの点の組み合わせで表現され、凹凸を指で触れて読みます。
普段私たちが文字を書くときとは異なり、右から左へ打つことで、裏返したときに左から右にスムーズに読める仕組みです。
私が初めて点字を打った際、この仕組みを理解するのに時間がかかり、打ち間違いも非常に多かったです。
そのため、ガイド資料には矢印を付けて常に右から左の法則を示したり、点字と文字を照らし合わせられるように一文字ずつ文字が書けるよう工夫をしたりしました。
また、小さい子どもたちにも楽しんでもらえるよう、ふりがなをふり、イラストを足しました。
来場者の方に説明することは予想よりもずっと難しく、点字の仕組みを理解していただけたか、満足していただけたか不安に感じました。
しかし、私の拙い説明にも関わらず皆さんが熱心に取り組んでくださり、楽しんでいただけた様子で、とても嬉しかったです。
楽しんでいただいただけではなく、実際に点字について興味をもち積極的に質問してくださる方や、「とても勉強になりました」と感想をくださる方が多く、非常に達成感を感じました。
中には「学校で習った」「実際に打ったことがある」と話してくれた小学生の子もいて、私が小学生だったころよりも障害への理解が進んでいるのだと思いました。
少しずつ理解は広まっているものの、実際に点字を打ち、仕組みに触れることで理解を深める体験は今後さらに必要だと思います。
「日常的に点字を使いこなす視覚障害者の方々は本当にすごい!」という反応がたくさんで、私自身もその驚異的な技術に改めて感嘆しました。
このような反応をいただけたことで、補助犬と生活する方、障害がある方の理解と関心を深めるきっかけを提供できたと実感でき、嬉しく感じました。
【おまけ動画】以前、当会のアドバイザー中山利恵子さん(白杖ユーザー)が点字で「あいうえお」を打った時の様子です。
▼プロフィール
たまちゃん/Tamachan
日本補助犬情報センターのインターン生。神奈川大学在学中。
最初は「補助犬って保護犬のこと…?」と思っていたけれど、日本補助犬情報センターでインターンをするようになってからは、補助犬についてめきめきと知識を習得中。
可愛いイラストを描くことや、誰かを褒めることがとても上手。(日本補助犬情報センター事務局作成)
こんにちは!日本補助犬情報センター事務局です。
前回に引き続き、当会でインターンをしてくれているたまちゃんからのレポートをお届けします。
今回は、イベント前の準備期間に感じたことを書いてくれました。
たまちゃんの体験記①はこちらからご覧いただけます。
点字のワークショップを担当するにあたって、点字への理解を深めるために、大学の友人と点字の普及や重要性について意見を交わしました。
中には、実際に点字を打ったことがある、もともと興味があったという友人もおり、有意義な意見交換を行うことができました。
点字の打ち方を説明すると、ほとんどの友人がとても驚き、その難しさに感心していました。
私の話をきっかけに、友人一人が、「日常生活でシャンプーとリンスを間違えないためにギザギザの目印が役に立っている」という自身の経験を話してくれました。
目を開けられない状況や暗闇の中では、視界が不明瞭になり見えにくくなることがあります。
お風呂の中だけではなく、災害などで電気を付けられない場合は、点字などの触ってわかるサインが分かると少し安心して過ごせるのではないかという意見もあり、確かにそうだなと納得しました。
簡易の点字器を用いて、友人へ誕生日のメッセージを点字で作成しました。友人はそのメッセージカードの点字の意味を家で調べ、「秘密の暗号のようで面白かった」と感想をくれました。
皆さん、こんにちは!日本補助犬情報センター事務局です。
当会では、2024年9月から、神奈川大学の学生さん2名にインターンに入ってもらっています。
今回は、大学2年生のたまちゃんに「ほじょ犬ってなぁに@トントゥフェス」で感じたことをレポートしてもらいました。
埼玉県飯能市で開催されたトントゥフェスティバルのお手伝いをさせていただきました。
このイベントは、補助犬の仕事内容や福祉についての理解を深めることを目的とし、お越しいただいた方々に補助犬の役割や福祉について学んでいただく機会を提供するものでした。
補助犬ユーザーのトークステージが行われたり、ワークショップを通してお越しくださった方に実際に点字や手話、「補助犬うんこドリル」を体験していただいたり、とても興味深い一日でした。
補助犬がどのように視覚や聴覚、身体に障害のある方々を支えているのかを説明するデモンストレーションが行われました。
具体的に、ステージの上で盲導犬が指定された場所へ人を案内したり、介助犬が座っている人へ物を渡したりしていました。
たくさんの補助犬とユーザーさんが参加されていましたが、どの補助犬も賢く良い子で、お互いに信頼して生活し、強い絆で結ばれているのがよくわかりました。
そんなユーザーさんの生活にはなくてはならない存在の補助犬が、未だに入れないお店、利用できない施設があるのは、早急に改善しなくてはならない課題だと思います。
ワークショップコーナーで体験してもらった「補助犬うんこドリル」で最も間違いが多かったクイズも「補助犬は補助犬マークがあるところしか入れないか」という問題だった印象があります。
補助犬のことをあまり知らない人、犬が怖いと感じる人もいると思います。私もこれまで、補助犬やユーザーさんとお会いした経験がなかったので、今回初めて近くでお話させていただくときはとても緊張しました。
ユーザーさんに許可をいただいて、特別に補助犬に触れさせていただくと 、普通のわんちゃんのように尻尾を振って喜んでくれる子や、足を触られて少し困った表情を見せてくれる子がいて、補助犬達がとても身近に感じられました。
このようなイベントを通してより多くの人に補助犬の存在と役割を知っていただく機会が今後も必要だと思います。
「私達はいつでも障害 がある方を助ける準備ができているけれど、障害がある方は声を出せないでいることもある」という内容の話がありました。
私も、普段街で白杖を持つ方や車椅子で苦労している方を見かけても声をかけるべきか迷い、何もできずにいることがあります。私が声をかけたら迷惑ではないか、その方に対して失礼ではないかという気持ちがあるためです。しかし、今回のトークショーで実際に話を聞いて、勇気を出して声をかけてみようと思いました。今、助けが必要でなければ、それでいいので、何かアクションを起こしてみることが大切だと思います。
障害がある方の大切なパートナーであり、ユーザーさんや周りの人の安全を確保する重要な役割を担っていますが、その能力には限界があることを理解しなくてはいけません。そして、より多くの人が興味関心を持ちサポートすることで、人々がより暮らしやすく自立した社会になると考えます。
私が担当した点字名刺づくりのワークショップについて、ご報告したいと思います。
(日本補助犬情報センターインターン:たまちゃん)
たまちゃんからのレポートはいかがでしたか?
ぜひ、皆さんもたまちゃんと一緒に何かアクションを起こしてみませんか?
2024年度の当会の夢は…
「1万人の子どもたちに補助犬のことを伝えたい!」
サムネイルの画像は笑顔の補助犬ユーザーさんと補助犬たち。皆さんがこんなふうにずーっとステキな笑顔でいられるよう、ぜひ私たちの夢の実現に皆さんのお力を貸してください!
プレスリリースはこちらからご覧いただけます。
【リリース概要】
2002年に身体障害者補助犬法が成立して20年以上が経ちました。補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を同伴しての飲食店、公共交通機関、医療機関等の利用は法律によって認められているにもかかわらず、多くの補助犬ユーザーが同伴受け入れ拒否を経験しています。
補助犬ユーザーが自由に安心して社会参加するためには、社会への補助犬法の周知施策は更に充実させていかなければなりません。その中で、私たちは特に学校教育において子どもたちが補助犬の役割や法律、障害がある人のことについて学ぶ機会を持つことはとても大切だと考えています。
2024年度は更に多くの子どもたちに、補助犬のことを正しく理解してもらいたい!日本補助犬情報センターは、全国1万人の子どもたちに出前授業や資料を届けることを実現します。