特定非営利活動法人 日本補助犬情報センター|身体障害者補助犬に関する情報提供、相談業務を行う学術団体です。

ホーム > UDアドバイザー通信 > 第22回「ほじょ犬フレンドリー祭りin YOKOHAMA 開催報告」

第22回「ほじょ犬フレンドリー祭りin YOKOHAMA 開催報告」

2023年9月3日(日)、横浜市役所アトリウムにて【2023ほじょ犬フレンドリー祭りin YOKOHAMA】を開催しました。

当日の様子をレポートします。

 

補助犬デモンストレーション&ユーザートーク

盲導犬のお仕事について紹介してくださったのは、日本盲導犬協会の押野さん&近藤さん。
押野さんは現役の盲導犬ユーザーでもいらっしゃいます。パートナーのBくんと息ぴったりのお仕事デモンストレーションを披露してくださいました。
写真は、Bくんが「チェア(イス)」を探して、押野さんに教えているところです。
介助犬について紹介してくださったのは、日本介助犬協会の後藤さん&前川さん。
PR犬のプリンスくんも張り切ってお仕事してくれました。冷蔵庫から飲み物を取ってきてくれたり、靴と靴下を脱がせて洗濯籠に入れたり、会場の皆さんも大きな拍手でプリンスくんをほめてくれました。写真は、プリンスくんが冷蔵庫から飲み物を取って手元まで持ってきてくれている様子です。
最後、聴導犬について紹介してくださったのは、聴導犬推進協会の佐藤さん。
PR犬のとしおくんが、佐藤さんと息ぴったりでタイマーの音を教えるデモンストレーションなどを見せてくれました。
写真は、としおくんがタイマーの音を教えている様子です。
そして、とっても貴重な補助犬ユーザーさんたちのトークも!
それぞれのユーザーさんの趣味や、補助犬と一緒に生活をしたいと思ったきっかけ、会場にいる皆さんに伝えたいことなどを伺いました。
ユーザーの皆さん、共通する思いは「皆さんに補助犬のことをもっと知ってもらって、私たちユーザーがどこへでも安心して補助犬と一緒に出掛けられるようにしてほしい!」
今回のイベントがその一助となりますように。こちらのプログラムについては、東京新聞、読売新聞、福祉新聞に取り上げていただきました。

障害理解ワークショップ

時には行列ができてしまうほど、大人気だったワークショップ、障害当事者の皆さんやボランティアの皆さんが運営してくださっていました。
【点字で名刺を作ってみよう!】
先生は、当会のSNSをフォローしてくださっている方にはおなじみ!白杖ユーザーの中山利恵子さん。
子どもたちの理解度に合わせて、丁寧に教えてくださいました。
点字の基礎をしっかり教えてもらったあとは、点字一覧表とにらめっこ…!完成したものは、中山さんにしっかりとチェックしてもらっていたようです。
【手話であいさつできるかな?】
こちらのブースでは、手話でのあいさつや、指文字で自分の名前をあらわすことにチャレンジ!
お勉強した後は、得意げに家族に手話を披露していた子どもたちもいたようです。
手話で会話ができなくても、ちょっとしたあいさつや自分の名前が手話で伝えられるだけでも、手話ユーザーの皆さんは嬉しいそうです。
ここから、もっともっと手話に興味を持ってくれる子どもが増えますように…!!
【UDクイズに挑戦!】
こちらのブースは佐藤さん&介助犬イムアくん、千葉介助犬協会さんが担当してくれました。
車いす用駐車場、エレベーター、多目的トイレ、それぞれで、車いすユーザーが困ることをクイズ形式で出題。
子どもたちは正解を一生懸命考えながら、佐藤さんのお話を聞いていました。
きっと帰り道でも、こんな時、車いすの人が困るかも…を想像しながら、帰ってくれたんじゃないかと思います。
ちなみに、イムアくんは佐藤さんが先生をしている間は、ぐっすり夢の中…zzz

スペシャル音楽ライブ♪

【鈴木加奈子さん&盲導犬アリエル】
「Precious Seasons」、「ハッピー・ドルフィン」の2曲を演奏していただきました。
1代目盲導犬ナンシーとの7年半の思いを込めた「Precious Seasons」は、演奏前に歌詞も読み上げてくださいました。
「どの季節もあなたと私の輝く未来へ Precious Seasons」
加奈子さんの想いがこもった力強い演奏に、会場中が癒されました。
【大石亜矢子さん&盲導犬イリーナ】手話表現:清田千智
「Irina(イリーナ)」、「どきどきっ」の2曲を披露いただきました。
「どきどきっ」では、亜矢子さんから2つのお願いが。
①サビの「だーいすき!あなたがだーいすき!」のフレーズを、会場の皆さんで一緒に手話表現にチャレンジしてほしい!
②演奏中は手拍子で盛り上げてほしい!
この2つのお願いをしっかり守ってくれた会場の皆さんのおかげで、サビのところだけ手話をするために手拍子がぴたっと止まりました。亜矢子さんにも皆さんが手話をやっていることが伝わり、会場の一体感を感じていただくことができました。
【栗山龍太さん&盲導犬アンジー】手話表現:橋本一郎
「リアルビクトリー」、「僕の取り柄と盲導犬」、「アイスル魔法」の3曲を披露いただきました。
最新曲「アイスル魔法」では、栗山さんがお住まいの地域の子どもたちがコーラスとして参加してくれました。生きづらさ・孤独を感じる人に対して「ありのままでいい」「あなたは必要とされている」というメッセージを込めて、栗山さんが作詞作曲を手がけた渾身の1曲に会場中が感動しました。
【幸せなら手をたたこう♪/君と一緒なら♪】手話表現:橋本一郎、保科隼希、清田千智、村上諒
スペシャルライブには、サインヴォーカリストの水戸まなみさん、そして聴導犬ユーザーの松本江理さんにも出演いただきました!もちろん、手話通訳チームの皆さんも一緒にステージを盛り上げてくださいました。
昨年よりも更にパワーアップした補助犬ソング「君と一緒なら」。会場で聞いてくださった皆さん、ユーザーさんやカフェの店員さんに思いを馳せ、あたたかな気持ちになったのではないでしょうか。
そして、、、会場中の皆さんに楽しんでいただけたのは、手話通訳チームの活躍があったからこそ!
聞こえない人は音楽ライブは楽しめない…?そんな思いを吹き飛ばしてくれるような、心のこもった手話表現、本当にすてきでした。
歌詞や思いを心から理解し、表現してくださった手話通訳チームにもぜひ大きな拍手を~~~~!!!